




愛媛県上浮穴郡久万高原町の町立久万美術館で2025年4月29日(⽕)から8月31日(日)まで開催されている愛媛県今治市の生活介護事業所『さんかくやま』の登山者(利用者)の創作物の展示『2025年度久万美メッセ のぼって おりて またのぼる アートと福祉のはざまで』に行ってきました。
久万高原にある落ち着いた雰囲気の素敵な美術館に登山者さんたちが制作した絵画や立体物に加え、その他さんかくやまと繋がりのある方たちの作品や、登山者さんたちの日々を撮ったドキュメンタリー映像や、スタッフのインタビューや日々のレポートなども展示しています。登山者さんたちさんかくやまでどのような時間を過ごし、どのような作品を制作しているのか、登山者の周りの人たちがどのように見守り寄り添っているのかがわかるとても面白い展示になっています。
僕もさんかくやまの携わらせていただいている『入山者』として登山者さんたちの似顔絵を描かせていただきました。日々色々な表情を見せてくれる登山者さんたちのように似顔絵もいろいろな表情を経て今の顔に仕上がりました。
似顔絵の他にも、普段の僕の作品も展示していただけるということで、僕のインスタレーション作品『Man in Studio Apartment』の一部を展示していただいています。海の漂流物で盆栽を作っているひも盆栽のアーティストBON YOSHIMIさんとTOMTOM(漂流物DECO)さんの作品と同じ空間で展示していただいているのですが、浮遊している男の子と漂流物とが合わさり人間もある意味人生という海を漂流し続けているのかもしれないなぁと思い巡らさせてくれそうな展示となっています。
僕も色々な縁で気がつけばさんかくやまのお手伝いをさせていただくようになり、海をプカプカ漂いながら、自らの意思と自然の流れでこの場所に辿り着いているように思います。
辿り着いたここが無人島じゃなくてよかった。みんなのお陰で楽しい日々が送れています。さんかくやまに関わるみなさま、どうもありがとうございます。
とても素晴らしい展示なので是非とも沢山の人に見ていただきたいです。僕もまた次回行ける日を楽しみにしています。