OTOKONOKOTO、人間観察にハマる

今治市河野美術館で開催されていた市展が29日(日)に終了しました。

21日から29日まで開催された市展、最終日は作品の搬出日でもありました。

僕の作品を見てくださった皆様どうもありがとうございました。さらに市展を開催してくださった今治市の皆様、美術館の皆様、その他関わってくださった皆様どうもありがとうございました。

僕は期間中なんと7回くらい市展へ足を運びました。自分にとって行きやすい場所にあるのと、入場無料というのもあってこんなに通ったというのもありますが、期間中ほとんど毎日行ったということになります。僕以上に通った方はおそらくいないでしょう。笑

なぜ僕がこんなに何回も足を運んだかというと、自分の作品を見てくれた方達がどんな反応をしているのか知りたいなと思って一度行ったら、行くたびに色々な人の反応を見せてもらえたので、嬉しくてその反応を見に行くのにハマってしまいました。笑

僕は2作品出品したのですが、主に日本画部門に出品した『屁』という作品を見る人の反応を見させていただきました。

ハマったと言っても毎回滞在時間は20分前後で、邪魔にならないように少し離れた場所からこっそり他人のリアクションや話している内容を観察していたのですが、ただ作品を見ていただけるだけでも嬉しいのに、予想以上に多くの方が色々な反応を見せてくれました。さっと見るだけで通り過ぎて行く人ももちろんいましたが、若い人からお年寄りまで色々な人が僕の作品を楽しんでくれていることを知りました。

僕のことを知らない人たちのお世辞や気遣いではないリアルなリアクションを見れるのは自分にとって非常に新鮮な経験でした。

どんな人がいたかと言うと、

見た瞬間声を出して笑ってくれる人、ニコニコニヤニヤしてくれる人、立ち止まってじっくり見てくれる人、作品の目の前の長椅子に座って作品について色々感想を述べてくれる人、二人で楽しそうに見てくれる人、見て見てと指さして一緒にいる人を呼ぶ人、絵を見て笑ってくれてさらに『屁』というタイトルを見てまた笑ってくれる人、OTOKONOKOTOと名前を読み上げてくれる人、OTOKONOKOTOという名前が前からも後ろからも読んでもOTOKONOKOTOという回文になっていることに気づいてくれた人、去り際にまた僕の作品を指差して一緒にいる人に見てとアピールした人、作品名は何ですか?『屁』。『へ?』『屁だってば!』『へ?』と落語やコントのようなことを言い始める人、面白い!と声に出して言ってくれる人、センスがいいって言ってくれる人、最高!と最高の褒め言葉を言ってくれる人、こんなんがええねんと一緒にいる人に言う人、作者と一緒に飲みに行ってみたいと言ってくれた人、作者がどんな人なのか会長に聞いてみると言っていた人、この人メインの展示が見てみたい、この人のために来るもんと言ってくれた人…本当に本当に信じられないくらいたくさんの人から嬉しい言葉や反応をいただけました。

市民の作品の展示ということで真面目な作品が多く、僕の作品のようなクスッとなるような作品が珍しくて異質だったのもみんなの目に留まった要因かもしれません。

僕がちょうど居合わせた短い時間でこんなにもたくさんの嬉しい反応や声を見聞きできたので、きっと他にももっとたくさんの人が見て楽しんでくれたのでは、できることならひとときも逃さず全員の反応を見ていたかったと思うほどでした。

作者と一緒に飲みに行ってみたいって言っていた人に、是非行きましょう!と後ろから声をかけるのは流石に気持ち悪がられるかもしれないのでもちろんやりませんでしたが、まるで素人の街頭インタビューで後ろから芸能人登場みたいなテレビのドッキリ番組みたいな展開になりそうで面白かったです。あまりにも嬉しいコメントをみんなでしてくれていたので直接感謝の気持ちを伝えとけばよかったかなと少し心残りです。また僕の作品を見てもらえるような機会が作れるように頑張ります。

あの嬉しい光景の一つ一つを忘れたくないなと思い、さらにはいつかあの時の人たちに感謝の気持ちが届けばいいなと思い、ブログに書いておくことにしました。

僕の作品を見た人を楽しませたい、クスっと笑ってほしいという想いで作品作りを続けてきたので、狙い通りの反応どころかそれ以上の反応がいただけて本当に驚きましたし幸せな気持ちになりました。それと同時にもっともっと良い作品を作りたいなという情熱が湧いてきました。一期一会で終わらず、僕の作品をもっと見たい、応援したいと思ってもらえるように頑張ります。もっともっと上手に描きたいです。

今回の日本画に関しては納得のいく出来では到底なく、もっと良いものができると思うので同じ絵で納得のいくものを完成させたいと思っています。そしてまたたくさんの人に見ていただき、その反応をこっそり観察したくて今からうずうずしています。

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芸術家・智内兄助氏による講評会

今治市河野美術館で9月21日(土)から29日(日)まで市展が開催されています。先日ブログに書いた通り、21日の開会式に参加してきました。

その開会式終了後、開会式に招待され挨拶もされていた今治市出身の芸術家・智内兄助氏による市展の作品の講評会が行われました。

智内兄助氏は、洋画と日本画が融合したような独特な世界観の作品を作り続けている国内外で活躍されている今治出身の芸術家です。先日開催された『川畑宜士とその仲間たち展 ―20年先の未来を見すえて―』でも作品を生で拝見し、その世界観に引き込まれ、僕も人を惹きつけることができるような作品を作れるようになりたいなと思いました。

そんな素晴らしい芸術家・智内氏による講評会があるとは知らずに開会式に参加していたので、自分の作品を酷評されるのではないかと心配になりましたが、全て受け入れて今後の創作活動に活かしたいという思いで、講評会に参加させていただきました。

智内氏は、前もって出展者すべての作品を鑑賞してくださっていたようで、講評会に参加者の作品のみ講評し、マイクを使って智内氏と作者が対話する形で行われました。 一作品ずつ丁寧に優しく講評してくださり、2時間を超える講評会となりました。参加者数十人の前で、さらには地元ケーブルテレビのカメラで撮られている中、何を言われるのか緊張しましたが、智内氏はとても優しく温かい方で、前向きなことをたくさん言っていただき杞憂でした。


絵そのものの才能があるのかフラットな目線で見ていただけたらなと思い、普段デジタルで絵を描いているということをお話ししただけで絵の仕事をしているとは伝えずに講評していただいたのですが、雅号で展示しているのを見てか仕事目線でも講評してくださりました。

まずは日本画の作品に関して、

作品を見て、こんな人がいるんだと作品が印象に残っていたということを言ってくださりました。

さらには、

未来に期待できる。

面白い。

余白に色を入れた方が良い。

色々な紙を試して相性の良い紙を見つけたら良い。

など、今後の糧になるような言葉やアドバイスをたくさんいただきました。

デジタルイラストのポスターに関しては、

規則性がありつつ必ずしも繰り返しじゃないところが面白い。

デジタルイラストの方が才能がある。

面白いし、将来性もありそうな気もする。

人間と竜との絡み合いがもうちょっと狙いがはっきりすると良いかもしれない。

これは楽しい。

こっちが向いている。

この仕事をもっと上の方へ持っていくには、デジタルと手描き両方をやっていった方がいい。

など、こちらもたくさん嬉しい言葉と今後に活かすべきアドバイスをいただけました。

これからも絵でやっていけるのか不安ではありますが、智内氏の『未来に期待できる』『将来性もありそうな気もする。』という言葉に、希望の光が差し込んだような気持ちになり、世辞だったかもしれませんが、間に受けて頑張っていきたいと思いました。

僕の絵を見ていただきどうもありがとうございました。

会場ではお世話になっている水墨画講座の赤瀬エル子先生にもお会いできました。エル子先生は会うたびに、あなたは描きたいものを描けばいいと決まり文句のようにいつも言ってくれます。

SNSなどでコメントやいいねやリポストをしてくださる方々、直接会ったときやLINEなどでも気にかけてくださっている方々も、いつもどうもありがとうございます。

たくさんの方々からの温かい言葉を胸にこれからも頑張りたいなと思います。

Thank you for always supporting me.

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Passion 情熱

9月21日(土)に愛媛県今治市にある今治市河野美術館で市民の作品を展示する市展が始まりました。僕の作品も2点展示していただいており、開会式があったので参加してきました。

開会式では、徳永繁樹市長の挨拶に始まり、今治市出身の彫刻家・阿部誠一氏の挨拶がありました。

阿部誠一氏は現在93歳とのことですが、創作活動を続けており、今回の市展にも『来島賊長 (想像)』というじっくり見入ってしまうような素晴らしい首像の彫刻作品を展示しておられました。

彼の彫刻作品は河野美術館の敷地内を始め、今治各所、県外など様々な場所に常設されています。

阿部誠一氏は開会式での挨拶で、『情熱』という言葉を何度も何度も使い、『情熱を持ってやらんといかん』『今の人は情熱が足りん』と訴えかけるように情熱的に話しており、芸術に携わる人間として自分にも向けられているようで心を奮い立たせられました。

阿部誠一氏から情熱ある鼓舞激励の言葉をたくさんいただき、まさに太鼓のように響いた彼の言葉と共に市展の幕が開きました。

もっと情熱をもってやらねばと決心した土曜日の朝でした。

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My Works at Kono Museum of art, Imabari

愛媛県今治市にある今治市河野美術館で9月21日(土)から29日(日)まで開催される第76回 今治 市展 2024に僕のデジタルアートのポスター(デザイン部門)と日本画(日本画部門)の2作品を展示していただきます。入場料無料。

市展とは今治市民なら誰でも無料で展示していただけるという年1回のとても素敵な企画展です。日本画、洋画、版画、彫刻、工芸、デザイン、写真、書道など、今治市民による様々なジャンルの作品を無料で鑑賞することができます。

今治市民ならと言いましたが、中学生以下を除く、今治市居住者、出身者及び市内の職場・学校に通勤・通学している方で、出品要項を厳守していれば、審査無く誰でも展示していただくことができます。

審査なく誰でも出品し展示できることをアンデパンダン方式と言うそうです。全国的に見てもなかなかこういう機会はないと思うので大変ありがたいです。今治は実はアートの街なのかもしれません。このような素敵な機会をいただけることに感謝しています。今治がもっともっと芸術に溢れる豊かな街になればいいなと思います。

僕は今年が初めての出展になります。去年は見に行くだけだったのですが、今治には芸術を楽しんでいる人たちがこんなにもたくさんいるんだととても驚きました。次回は自分も展示してみたいと思い1年越しにそれを実現することができました。僕のことを全く知らない人たちにも見ていただけるというのがとても楽しみです。

場所: 今治市河野美術館 〒794-0042 愛媛県今治市旭町1丁目4−8

期間: 9月21日(土)~29日(日) 9:00~17:00 (最終日は15:00まで)

初日9月21日(土) 10:00から開展式

My works, a Japanese painting and a printed poster will be exhibited at Kono Museum of art, Imabari from 9:00 to 17:00 on September 21st to 29th. (The final day is until 15:00) I’m so excited! Thank you for the precious opportunity.

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My ZINE at Ehime Art Book Mart #1

愛媛県美術館で9月21日(土)、22日(日)10:00〜17:00に開催されるEhime Art Book Mart #1 (愛媛アートブックマート #1)に愛媛県今治市の遊べる古民家古本カフェショップ『』が出展するそうで、僕のZINE “Thank you for finding me”も販売していただくことになりました。日本各地や韓国からも出展されるようなので色んなアートブックやZINEに出会えそうでとても楽しみです。僕も行く予定です。是非Ehime Art Book Martと素敵なお店・森をチェックしてみてください。どうぞよろしくお願いします!

愛媛県美術館 : https://www.ehime-art.jp/blog/?p=3451

Ehime Art Book Mart #1 : https://www.instagram.com/ehime_artbookmart/

森 : https://www.instagram.com/mori.komeyamachi/

開催日時: 2024年9月21日(土)・22日(日) 10:00 ~ 17:00

場所: 愛媛県美術館 本館1F エントランスホール

出店リスト: SACREATOR (愛媛)、立花文穂プロ. /球体(東京)、凪ノ庭(愛媛)、なタ書(香川)、西武アキラ(愛媛)、NEUTRAL COLORS(神奈川)、PINHOLE BOOKS(東京)、Phil books(徳島)※22日(日)のみ、ブックギャラリーポポタム(東京)、時を旅する紙モノ屋 タイムアドベンチャーレコード(千葉)、本の轍(愛媛)、Mosh Mosh Books by Yukihiro Tada(大阪)、森(愛媛・今治)、451BOOKS(岡山)、Robineggpie(韓国)※21日(土)のみ、松山堂書店(美術館ミュージアムショップ)

My zine “Thank you for finding me” will be sold at Ehime Art Book Mart #1 in The Museum of Art, Ehime from 10:00 to 17:00 on September 21st and 22nd.

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